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「パンドラの匣(はこ)」・・・(もしもの世界)

公開日: 2008年9月26日金曜日 「霊的」ということ 「霊的修行」 創作童話-もしもの世界


(創作童話−もしもの世界) ※この話はフィクションです


そこに「パンドラの匣(はこ)」と呼ばれるものがあった。

ある理由から人間の味方になった火の神様は、
人間のために、「パンドラの匣(はこ)」
用意してしまっておいた。

しまっておいたのは
時期が来ていないと人間には「不幸」になるだけであろうと
火の神様が考えたからであった。

「わたしが、よし、と言うまでは
 その匣を開けてはならない・・・」

しかし、
火の神様の思いやりもむなしく、
昔から人間という生き物は、
「やめろ」と言われると必ずやってしまう
身勝手な生命体であった。

したがって、
「どうしてあんな生き物をかばうのか」
「あんな自分のことしか考えない生き物は放っておいて
 自滅に向かわせればよいではないか」
といった
別の神様の言葉も当然のように聞こえてきた

そんな中で
火の神様は、人間にまだ希望を見い出そうとしていた。

火の神様は、人間のことをよく知っていた。
したがって
「人間の本当の幸せ」が何であるのかも知っていて
それを人間に教えてあげたいと考えていた。

ただし、
他の神様が言うように
人間は自滅する可能性もある。

ゆえに火の神様は
用意した「パンドラの匣(はこ)」を
時期が来るまでしまっておくことにした。

しかし、
ある日、人間はこう言った。

「我々は、パンドーラー(あらゆる贈り物)を
 いずれ受け取ると言われている
 しかし、なぜ今ではだめなのだ?
 そのパンドーラーはいいものに違いない
 火の神様は惜しくなって隠してしまったのだ
 我々はそれを受け取る権利がある!」


ああ、愚かなる人間よ
おまえがそのようでなければ
多くの尊い存在が
多くの高貴な存在が
おまえを助けてくれたというのに

おまえは
その身勝手さから
とうとう自分たちの最後の味方の
火の神様までも裏切ってしまうのだ

おまえたちの末裔が
悲嘆に暮れようとも
それはおまえ達の責任で
他の誰も悪くはない

しかし、おまえ達の末裔は言うのだろう

「私たちがいったい何をしたというのです」
「私たちは何も悪くはありません」
「私たちが楽園にいけないのは不公平です」


火の神様は、本当に本当に
おまえ達人間に
「人間の本当の幸せ」を教えてあげよう
精魂込めていたのに
それをおまえ達は、自分自身で台無しにしてしまった。

もはやおまえ達に助かる術はない

火の神様がおまえ達に何を伝えようとしていたのか
自分たちで苦悩して
自分たちで努力しなければ
火の神様は戻ってくることはない

・・・・・

そして、
とうとう人間は
「パンドラの匣(はこ)」を開けてしまった。

「パンドラの匣(はこ)」とは
匣を手にした者の奥に潜んでいる
「あらゆるもの」をしまっておく
そういう匣だったのだ。


まだ、人間には暗く悲しいものの方が多く潜んでいた
したがって
匣を開けた途端に飛び出したのは
暗く悲しい未熟な心情から出てくる「災いのもと」
実にたくさん、実にたくさん、と
具体化した。

臆病な人間は急に自分の本性を知り、
急に怖くなって
慌てて匣を閉じてしまった。


こわい、こわい、こわい

いつしか、人間は自分と本当に向き合うことを
やめてしまうようになった
そして、
きっと誰かが、
別の神様があらわれて
自分たちに幸せを贈り物のように与えてくれる!
それを成長というのだ
と、
言い出す人たちもいた。


火の神様はどうしたのだろう
実は、その後のなりゆきを
隠れて見守っていた

そう、
まだ「希望」はある
匣の中から声がする

「開けてください、開けてください
 そして、私を見てください
 私を忘れないでください
 私は地味で小さな者です
 けれども
 私は、闇を照らします
 あなた方の行く末を照らします
 私もあなた方の本性なのです
 私に気づいてください
 夢想に耽らず
 現実を無視することなく
 しかし、
 地上の勝ち負けに呑み込まれず
 人間の本当の幸せを求めて
 本当に大切なことを求めて
 私に気づいて匣を開けて下さい
 ・・・
 私の名は『希望の小さな火』です


『希望の小さな火』が忘れ去られた時
火の神様は、罪と言う名の黒鳥に蝕まれて
死んでしまう危機にさらされてしまう。

人間は
もう、そんなことも、とうに忘れ
自滅してゆく可能性の方が
大変高くなってしまったかもしれない

※追記

誰かが気づいた
匣のウラにメッセージがある

「匣とは、汝人間そのものである
 匣の中には
 醜いものもある
 汚いものもある
 未熟なものもある
 そして
 『希望の小さな火』もある
 ・・・
 汝人間が
 火の神様の真意に沿うためには
 もう一度パンドラの匣を開けねばならない
 しかし
 ただ闇雲に開けてはいけない
 準備をなし、よく学び、
 そして
 火の神様の教える作法に従って
 全身全霊を持って
 匣を開けることに臨むべし
 ・・・
 さすれば、
 人間よ、おまえは
 火の神様が指し示した道
 それを照らす
 『希望の小さな火』と出会うことができる
 ・・・
 <火の神様のしもべからのおせっかいな助言>」



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※蛇足
 プロメテウスとパンドラに関連が
 あることに驚いて、作ってみた話です
 タイトルは太宰治
 内容の一部は宮澤賢治らを意識しました
 けれどもとても及びません



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