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一炊の夢・・・(もしもの世界)

公開日: 2008年10月5日日曜日 「霊的」ということ 創作童話-もしもの世界


(創作童話−もしもの世界) ※この話はフィクションです

齢(よわい)四十をすぎたその男は、
普通の職業についていて、
特に成功とも言えないが、失敗でもない人生を過ごしていた。

「ああ、もっと自分が大人物だったらな・・・」

男は、何やら見劣りするような自分に歯がみするところが
あるようだった。

「もっと、自分が大物だったら、皆が自分の話を聞いてくれるのに・・・」

2008年 10月5日の日曜日
男は、自分の職業団体の会合に
休みだというのに出掛けなければならなかった。

そこでは、
参加者がそれぞれ自分の業務の成果について
説明したり質疑をしたり、
はたまた、
偉い先生の話に皆が耳を傾けるなど、
いろいろなプログラムが進行していた。

男は、特にこれと言って目立った成果もないので
他の人より「先生」と呼ばれることもなく
大きな業績を上げているわけでもないので
注目されることもない。

「君もそろそろ大きな業績を上げてもいい頃じゃないか?」

先輩にこう言われると
男はひがみがあるのか、
まるで揶揄されたかのように感じるようで
いたたまれない、また少し腹立たしい気持ちに
男はなったようだ。

午後に入ってかなり経って
男は帰宅した。

「はぁー、つかれたー」

と一言発して横になると
男は疲れからか、
つい、うとうとして
寝てしまった。

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「で、汝は、
 自分の高邁な意思を実現させるために、
 成功し著名になりたいのか?」

「え? だ、だれだ?」

「吾は、汝の屈折した悲しい思いに
 気の毒さを感じてあらわれたのだ。
 『耳を貸す者』という名をもつ・・・」


「な、なに? 悪魔じゃないのか?
 魂を渡せとかの交換条件があるんだろう」

「汝は、まさに凡庸な人間のようだな。
 発想がありきたりで面白味に欠ける。
 大体、人間はよく『悪魔』という名前を使うが
 それは、何者なのだ?
 ・・・
 尻尾がある?角がある?毛むくじゃら?
 そんな姿は誰にだって練習すれば出来る。
 姿形で、神か悪魔か判断するのか?
 まだろくに練習も出来ていない『肉体によらない視力』が
 あてになるのか?」

「悪魔は、高邁な理想を理解できない・・・」

「ふむ、面白い発想だ。
 では、せっかくだから教えてあげよう。
 人間の世界の『高邁さ』など意味がない。
 人間は、自分たちの地上での
 価値観で高邁か低俗か判断するが
 吾らのような肉体を持たぬ身から見れば
 大同小異で、どれも似たようなものだ」

「オ、オレは違うぞ。
 今の、自分勝手な人間の社会を変えたいんだ。
 それには、
 人間達が霊的な価値観に目覚めるしかないんだ。
 物質中心の価値観、つまり
 モノやカネをどれだけ持っているかではなく
 勝ち負けではなく
 全く違う価値観で世の中を見直さなければならないんだ。
 それは、
 過去の偉大な霊魂たちが地上に送ったメッセージを生かし
 霊的な価値観に人々が目覚めることが重要なんだ。
 だが、
 オレが一生懸命こんなことを考えていても
 誰一人、オレの話を聞いてくれない。
 オレが、凡庸だからだ。
 もし・・・
 もし、オレが、影響力の強い人間ならば、
 オレが、世の中で成功し一目置かれる人間ならば
 皆が、オレの話を聞いてくれる。
 その時、オレは言うのだ。
 『とうとう本当のことを言う時が来た!』と・・・」

「面白い・・・
 本来は、ルール違反だが、
 そんなに霊的世界のことを
 思っているのなら、
 『耳を貸す者』にとどまらずに
 手を貸してみよう。
 ・・・
 もちろん、汝の努力が必要ではある。
 ・・・
 確か、汝は、若干の小器用な文才があったな。
 では、本を出版できるチャンスを用意しよう。
 それで、いくらか売れる本を書くことの出来る
 実績を積むがよい。
 その後、吾は再びあらわれる・・・」

その、正体不明の『耳を貸す者』の言葉が
耳に残りつつ目が覚めた。

数日は気になっていたが、
そんな物語のような話はないと、
すぐに忘れた。

それから2週間後、
以前に保留となっていた報告書の件で、
「日本○○◇◇協会」から問い合わせがあった。

「実はですね、現在コラボレーション企画で
 異分野の方々の取り組みを多方面的に取り上げて
 ★★についての広報と啓蒙活動をするべく
 企画調整中で・・・・・・」

この問い合わせから1ヶ月
「日本○○◇◇協会」から出版されたシリーズものの一隅に
オレの文章があった。

そして、どうしたわけか
雑誌『◆◆』の評論家による
「いま、気になるキーワード」という記事に
オレの書いた文章の、やや走りがちな宣伝文句が取り上げられていた。
しかも週間読者投票で1位になっていて最注目ワードになっていた。
オレは、
オレは、いつもの悪いクセで「オヤジギャグ」的乗りで
「やってしまった」
それは、そういうネタだったのに・・・

また、1ヶ月後、
上記のことが縁で、
「日本○○◇◇協会」と雑誌『◆◆』を出している出版社の
コラボ企画を立ち上げ、
しかも、オレが本を書く羽目になった!

そして、1ヶ月
オレは、テレビのワイドショーのインタビューを
受けることになった。

そのインタビューを受ける直前、
あまりの目まぐるしさに疲れて
つい、仮眠をとってしまった
そうしたら・・・

あらわれたのだ!


「汝、吾と交わした言葉を覚えているか?」

「え? あ、出てきた・・・のか?」

「さて、
 あれからいくつかの時間が経過したようだが
 おそらく、発言力や影響力を持つ人間になったのであろう?
 如何?」

「う、う…ん。まあ、そんなところだ」

「では、次の本に『本当のこと』を書くのだな?
 いや、それともテレビか何かに出演して
 『本当のこと』を言うのだな?
 どうだ?
 吾と話した頃と比べて、汝の話を耳にする人間が
 出てきたであろう?」

「あ、ああ。
 そうなんだが・・・でも・・・
 でも・・・
 ダメなんだ!
 オレは、オレ一人のことだけを考えて発言は出来ないんだ。
 オレは、協会や出版社に悪影響の出ることは出来ないんだ。
 霊的な話は、いまの世の中ではタブーなんだ。
 世を惑わしたり、
 非科学的で子供への悪影響があったり
 悪質な犯罪の温床になると言われたり
 だから、霊的な話はできないんだ!
 友達も増えたけど
 誤解されたり、自分の見られ方が変わるのが怖くて
 友達にも言えないんだ!」

「愚か者め!
 そんなことは、霊的な事柄を勉強していた頃から
 気づいていたはずであろうに!
 今更怖じ気づいたのか!
 ・・・
 結局、汝は
 吾が、今まで見てきた人間と同じように
 『保身』に走るのだ。
 だから、人間には見込みがないと
 高級な存在に判断されるのだ。
 ・・・
 そもそも、
 有名になればとか、
 影響力を持てばとか、
 世の中に一目置かれる人間になればとか、
 著名人になればとか、
 そういう発想がおかしい。
 それは、まるで権力や強制力を笠に着て
 『有名』という力で楽をして、
 霊的な事柄を押しつけるがごとし。

 人間は『有名』になればなったで
 『有名』に縛られる。
 その立場で霊的な話をすれば途端に
 『有名』のしっぺがえしをくらう。
 だから、多くの人間は『保身』する。

 霊的な事柄を話すのに
 『本当のこと』を伝えるのに
 有名さも影響力も関係ない。
 霊的なことを伝える人になろうと思うのであれば、
 『霊的なことを話す人』をゼロから始めなければ
 ならないのだ。
 流行ろうが、有名になろうが、世間受けしようが、
 霊的な話を真面目にする上では意味がない。
 むしろ邪魔だ。
 本当に霊的に目覚める人間は、
 汝の有名さや名声など見ない。
 ファッションやブームや利益すらも関係ない。
 本当に霊的に目覚める人間は、
 『渇いている』のだ。
 だからこそ、その『渇き』を潤す
 本当の霊的な事柄に目を向けるのだ。
 上っ面にしか目を向けない人間は
 放っておけ。
 もっともらしいことを言っていても
 まだ時期ではないのだ。

 そんな、当たり前のことに
 今まで気づきもしないで
 霊的なことを考えていたのか
 汝は、原点にかえってよくよく
 考えよ」

---------------------------

目が・・・覚めた・・・

はっ!として
時計を見た。

「いけない!インタビューの時間に・・・え?」

(2008年) 10月5日18:30?

あれ?
4ヶ月過去に遡ったのか?

う・・・ん?

本は?
書いていなかったのか?

と、いうことは、つまり・・・



妻が夕飯の支度をしていて
ご飯の炊き上がったジャーの音が響いた。



<終>

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※追記1[2008.10.06]

 この話は、霊的修行者一般にかかわる話というよりは
 むしろ、
 ある悩める一個人に対しての教訓的な話
 と割り切っていただけるとたすかります。

 どうも、
 私、石枩(いしまつ)の内面など、つまり
 過去世や霊的カルマの内容などが
 表に出ているような気がします。
 
 しかし反面、
 この話を書いているうちに
 「あること」に対する「答え」のようなことを
 実感できたような気がします。


※追記2[2008.10.06]

 この話では、
 肉体を持たない存在と意念交流(?)とか、
 していますが、
 一般には、肉体を持つ人間が、
 肉体を持たない存在と
 会話のような明確な意念交流をするのは
 事実上ないようです。
 よほどの大物か
 邪霊に念入りに操作されたかでなければ
 こんなに明確に交流することはないようです。
 それ以外の場合は、人間側の幻想が大半のようです。
 
 今回はフィクションなのでこういう展開にしましたが、
 夢で交流すると言うことも、
 必要最小限のことであれば
 断片的にならばあるのでしょうが
 大半は、肉体の脳の勝手な夢に
 過ぎないことのほうが多いようです。

 ですので、
 瞑想して霊的な存在と会話できるとか、
 夢でいつも霊的なお告げを受けるとか、
 安易に考えることは、
 邪霊との接点の機会になったり、
 結果として
 自分を不幸にすることになりますので
 末筆ながら、注意として
 追記させていただきます。


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