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「霊道」という道の巡礼(1)・・・(もしもの世界)

公開日: 2008年12月8日月曜日 創作童話-もしもの世界


(創作童話−もしもの世界) ※この話はフィクションです


「霊道(れいどう)」と呼ばれる長い道があった。

初めは霊魂の通り道の意味で、
覚悟を決めた人間しか訪れなかったのだが、
ある時、ある人物の発言から道の意味が変わってしまった。

それは、こうである。
ある時期になるといい霊魂たちが通るので
そのあとに、その道をある方向に進むと
よい霊的な流れを受けられる・・・

とか何とか・・・

さて、それからは
霊的な事柄を前提として
・幸せになりたい
・真理を知りたい
・霊的に成長したい
・自分の魂の本質に気づきたい

というような「想い」をもった人間が巡礼する道に
なってしまった。

そして、
今年もまた、巡礼の季節になった。

しかし、不思議なことに
霊道(れいどう)という道の終点を
本当は誰も知らない。

多くの巡礼者は、
まず、霊道を訪れる。
その霊道の周辺にはいつしか様々な施設が立ち並んでいた。
霊道を訪れる人間が増えるにつれ、
どこに何があるのか、迷う人も増えてきた。

ということから、誰が作ったか知らないが
最近は「霊道ガイドブック」まで出るようになった。

また、このところ
有名な人物らの発言で
幾つかの山や古来の施設がさらに注目を浴びるようになり
巡礼者の歩き方にも影響を及ぼした。
そこで、
霊道近辺でお世話をする関係者は、

「新しく便利な道路を造った方がいい」
「参拝しやすいようなコースを練ったらどうだ」
「休憩場を適度に入れるといい」
「まずは巡礼者が出来る限り多くをまわれるのがいい」

などと意見が出て、
ますます参拝しやすくなった・・・え?


え?
それは・・・巡礼になるの?


そう、実は、ますますひどくなっていったのが実情である。
というのは、コースが定まってきて
みんなが
「楽にたくさんまわりたい」
と同じように考えたため
ひどい行列が出来、
行列を構成する巡礼者は
まるで、交通渋滞に悩む現代人のように
苦痛そうなゆがんだ表情をして
ひしめきあっていた・・・

そして、待ちくたびれて
行列の中で飲食を始めるものだから
食べ物のにおいと、
お香のにおいと、
汗やら何やらで、
はたまた、多くのゴミが散らかり、
喧騒を極めるがごとしとなった


「あれが霊的?
 あれが巡礼?
 バーゲンセールに群がるかのような
 得をしたい欲望の列でしかないだろう」

そんな皮肉めいた言葉をつぶやいて
わざわざ、みんなが通る道を通らない巡礼者もいた。
彼らは「ばかぼん」(vagabond?簿伽梵?)と呼ばれていた。

さて、「ばかぼん」達が正しいのかどうかわからないが
行列に加わるのがいいとは思えない一人の若者は、
とりあえず、「ばかぼん」達と同様の行動をとって、
霊道近辺までやってきた。


そして、
若者は驚愕した!!

見るがいい!

きらびやかなイルミネーション
色とりどりの休憩場
癒し系の音楽が休まず鳴り続けるスピーカーの群れ
至る所に「パワースポット!」の看板
また、至る所に
「あなたも幸せになれます」というグッズ販売の看板

「聖なる泉」と看板を置けば、
その近辺には
プラスチック製のタンクを
両手に抱えた人々の群れ

人間の欲望は、
幸せを安易に求める行動は、

聖地を片っ端に汚していく・・・

例えば、
ゴミがひどい、確かにそれも問題である。
だが、目に見えない幽的なゴミのごとしものも
巻き散らかされているのである。

そのことに思い至り
幽的なゴミのごとしものを片付けることがなされていない
そうして、
巡礼者が増えれば増えるほど
聖地「霊道」は、霊的に汚れていった


嫌気がさした若者は、
とぼとぼと、人のいない方向へと足をすすめた・・・

<つづく>


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