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随筆・道程百景 #12「絵師の道」(1)

公開日: 2010年6月6日日曜日 随筆・道程百景


(この話はフィクションですが、とある2つの話を参照しました)

(霊的な事柄をあらわす寓話になれば幸いです)


絵師たちは苦悩していた。

人々のこころに訴える絵を描きたい
と、願っていたものの
すでに大抵のことは
先人達が行ってしまっていた。

いまさら・・・
極楽浄土を描いても
天上世界を描いても
誰も見向きもしない。

いまさら・・・
神仏を描いても
貴い存在を描いても
カッコイイかどうかでしか判断されない。


となると、
人々のこころに訴えるには
ギョッとする
ハッとする
目を開くような何かが必要になる。


ここに
天才絵師と
さえない地味な絵師の
二人がいた。


一人の天才絵師は
技巧に優れていて
本当に天才であった。

したがって、
人々に訴えるギョッとする、ハッとする
題材やテーマを探していた。

まず、昔からの共通テーマである
うつくしい乙女を素直に描いた。


これは好評であった。


だがまもなく、
他の絵師に絵柄を真似され
似たような絵柄が流行し
彼の絵もやがて
飽きられてしまった。


そこで、
もっと人々のこころに訴える絵を描くため、
多くの人に好まれるような
乙女の顔の特徴
乙女の衣装
乙女のポーズ
乙女のシチュエーション
これらをアレンジしてみた。

この工夫は、周囲を一歩先んじたようであった。
また、なかなかによかったらしい。
それゆえ実際に好評だった。

だが、時間が経つにつれ
これも次第に似たものがあふれ出し
またもや彼の絵は飽きられてきた。


そうなると、
これまでの作業以上に工夫が必要になる。

そうして
少しばかり、スリリングな何かにも挑戦してみた。
それには、迫真の雰囲気も必要であった。
ドキドキも効果があった。
ギョッとする何かも有効であった。
少しばかりの怖さも人目を引いた。

そうして、
人々の目を更に引くために
工夫を重ねていく内に

天才絵師は、
いつの間にか
人々には「すばらしい」と呼ばれるが
一見すると「おぞましい」としか見えない怪物の絵に
どんどん近づいていくようになってしまった。

どうしてこんなことになってしまったのか?

天才絵師は、
不幸にして、
その時代の人々や自分自身の
内面にねむる心理や衝動を
絵というかたちに表現できる才能があった。

それが故に
彼は人々の興味と関心を見抜いて
どんどんどんどん
かたちにしていき、結果、
人々のこころの内面に住まう醜い心理や衝動を
形にあらわしていくようになった。

しかし、それはそれで、意味はあったかもしれない。
すなわち、
社会では容認されない
醜い心理や衝動を満たしてホッとさせること
もしくは、それらのはけ口としては
意味はあったのかもしれない。

それで、とどまれば
良かったのであろうが
心理や衝動というものは火事の火のように
ますます燃え広がるということがあるようで、

つまり、
描画表現が、ますますエスカレートした結果
とうとう、
怪物を形にしてしまったのであった。

その頃
彼が初期に描いた素直な乙女は
もはや、古き遺産として
誰からも注目されず、放置され、
湿気やら、水滴やらで、絵が傷み
その乙女は、

泣いていた・・・



とはいうものの
天才絵師の絵は、高額な金銭でやりとりされ
その結果、彼は
「成功したアーティスト」
と呼ばれていた。

創作活動の結果、
成功したものの

暗い衝動と共にあり、
暗い衝動を形にする日々を送る絵師・・・

もしかすると
彼は、暗い部分に捕らわれてしまったのかもしれない。

ある哲学者曰く

「怪物と闘う者は、
 その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
 おまえが長く深淵を覗くならば、
 深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」


はたして、

人間の「魂の未来」を考えた時
彼にとっては
こういうありかたで良かったのかどうかは
よくわからない。


 よしんば、このような生活が
 やむを得ないのならば、せめて
 形だけではない、本当の禊の修行をしていれば
 よかったのに・・・と残念に思う




※次のWebページが参考になるかと思われます

 ■禊(みそぎ)について




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