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随筆・道程百景 #9「崖の上・崖の下」

公開日: 2009年6月10日水曜日 随筆・道程百景


(この話は一修行者のフィクションです)


崖の上に住まう方々がありました。

「昔々、
 我らは、崖の下に住む者達と 
 交流ができていた。
 このところ、
 崖の下が暗く曇っていて
 よく見えない。
 はたして、崖の下は
 どうなっているのやら・・・」



一方、
崖の下に住んでいる人々は、
上を見上げて、
昔話を思い出しました。

「昔々、いろいろな生き物に促されて
 崖の上に行こうとした者がいたそうな
 ・・・
 ところが、鳥でもない人にとって
 この崖は登れない
 そこで、自分がここにいるぞ!と
 何らの方法で
 便りを送ってみたらしい
 ・・・
 便りは無事届いたようで、
 まもなく、その者のところに
 梯子が降りてきそうだ
 ・・・
 崖の上に住まう方々は、
 梯子をつたい、崖の下に近づいて
 接近しようとしたらしい。
 そして、
 崖の下の人間は
 梯子を上れるところまで上ろうと
 したらしい。
 はたして、両者は出会えたのだろうか
 ・・・
 梯子は、今も降りてくることが
 あるのだろうか・・・」



現在では、
崖の下の人間は、そのほとんどが

「梯子が降りてこないだろうか」
「上からよいものが降りそそがないだろうか」
「自分たちも幸せな崖の上の世界に
 連れて行ってもらえないだろうか」

と、ただただ見上げているのだという・・・


ところが、

崖の上の方々は、
途方に暮れていた・・・

実は、
上からむやみにものを下ろすことは
できないようなのであった。

以前に、崖の下の人間のことを案じて
いろいろなものを、役に立つだろうと
崖の下に下ろした方がいたそうだが

世界の仕組みが違うためか
なかなかうまく行かなかったらしい。

試しにいろいろ下ろしてみたところ、
下ろしたものは大変な勢いで落ちていき、
崖の下の世界に破壊的な結果になったとか・・・
あるいは、
一部のものは川や滝の流れをせき止め
何もなかったかと思われたが、
その後、
大暴流を惹き起こし、
やはり、破壊的な結果になったとか・・・

となると、
崖の下の人間は
「天変地異だ!」「異常気象だ!」
と騒ぐことになる。


困ったものである。


せめて、明確に相手の居所を絞れるのなら
適度な加減をつけて
ものを下ろせるのだけれども・・・


そんなことから
崖の上の世界では
明確な場所が特定できない場合や
交流したい相手を見つけられない場合は
崖の下にものを下ろしてはいけないという取り決めになっていた。


したがって、崖の下の人間が何かを崖の上に期待するなら
崖の上に明確な意思表示をする必要がある。
ただ、ぼんやり、上を見上げても何も起こらない。




 崖の上の方々は案じていた。

「昔々は、
 崖の下の人間から届くものがあった。
 一本の縄であったり、紐であったり・・・
 届きさえすれば、それを頼りに
 相手を明確にとらえることが出来る
 そうなれば、
 必要なものを出来る限り正確に届けることができる
 ・・・
 しかし、今や、何も届くものはない
 何かをこちらに向けて送っているのかもしれないが
 ここまで届かない
 なぜ届かなくなったのか・・・
 何かが足りないのか
 誰も崖の上のことを信じなくなったのか
 それとも、
 途中にいるという、
 極楽を扱う商売人と仲良くなって
 遊んでいるのだろうか・・・」



さて、
いつしか崖の上から梯子が降りてくるのだろうか。


それには、
力強く、崖の上に縄なり紐なり届けることが先決であろう。


しかし、
闇雲に上へ何かを投げつけても
間違えていたり、
良くない状況で繰り返していると


ともすれば、
極楽を扱う商売人にばかり届いて
商売人より、
ダイレクトメールや
ダイレクトコールが
来るというありがたくない事態になる危険もありうる。



もう一つ、懸念もある。


どんなに力強く何かを届けたとしても

降ってくるものが
崖の下の人間の大好物である「幸福」

とは限らないかもしれない。


さてさて・・・



なお、この崖を、
とある異国の言葉でいうと
 "mori" という名称をもって呼ばれるのだという。



「残念、
 崖の上まで届かないなあ・・・
 ・・・
 信念が足りないなあ・・・
 熟練も足りないなあ・・・
 ・・・
 さあて・・・」


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